2021年8月に乗船&コンサートを予定していたにっぽん丸。一度目はコロナ感染者増加により、二度目は台風襲来で、それぞれ中止を余儀なくされた。
12月、いよいよ3度目の正直で、3年半ぶりに乗船がかなった。
今回は、神戸港発着~鹿児島寄港。
感染者数が激減した時期ではあったが、お客様は100数十ほど。
今回は、やはり関西方面のお客様が多かった。中には、故郷・丹波市の出身の方、また丹波市へ観光に行った方など、身近に感じられる方がいらした。
いつものドルフィン・ホールのステージと客席の間には、高さ2メートルほどのアクリル板に覆われ、一晩のコンサートは、なんとも不思議な雰囲気の舞台での演奏。
時折、独特の揺れを感じながら、船上での歌唱を久しぶりに堪能。
みな、船旅を楽しみ、食事を堪能し、私も、ピアニストのアッコ(田中明子)とともに3泊4日の船旅を満喫した。
寄港地の鹿児島では、久々の大型船の入港を歓迎するために、ゆるキャラ・せごドンのおもてなしもあり、晴天にも恵まれて、下船を楽しんだ。
市内の居酒屋「大五郎」さんのランチに同行させていただき、昼間から焼酎のソーダ割もいただいてのお食事。鹿児島の食材を贅沢に使った数々のお料理に舌鼓を打ちながら、超満腹になって船に戻る。
出港時には、見送りのセレモニーがあり、民謡の歌と三味線で「鹿児島おわら節」の演奏と踊りで、地上と甲板の熱い交流があった。踊りの振り付けのレクチャーも受けて、離岸後も長い時間それぞれ踊りつつ、出港の余韻を楽しんだ。
こういう時間が、船旅のよいところ!
神戸港に戻ったときは、あいにくの小雨模様。すぐさまタクシーで新神戸駅へ。
新神戸駅から東京に向けての新幹線の中で、船の揺れとはまた違う揺れに身を委ねながら、心地良い疲れにしばし眠りに入った。